Astronomik EOS Clip-Filter CLS -2- [星景]
星景:Nikon D700 TOKINA AT-X 16-28 F2.8 PRO FX
2012:04:28 02:44:19 SS:127sec f:3.5 ISO:1600 Higlasi-1Aにて追尾
前回、那須ロープウェイで星景写真を撮ったデータの中でD700で撮ったもの中にグリーンに光る縞々の雲のようなものが写っていました。現像している時には地上の明りが低空にある薄雲を照しているのかな位に思っていたのですが、同日他県で星景写真を撮っていた方のブログで「大気光」なる説明があり、その光の感じもかなり似ているのでここに写っているものも大気光なのかなと納得した次第です。
Wikiによると、
大気上層において、大気光は様々な反応によって発生する。たとえば以下のようなものがある。
・日中の太陽光による光イオン化反応で生成されたイオンの再結合。
・上層大気に放射される宇宙線によるルミネセンス。
・酸素や窒素が、数百km上空で水酸化物イオンと反応することによる化学発光。
だそうです。
星景:Canon EOS Kiss X4 TOKINA AT-X 107 DX Fisheye
Astronomik EOS Clip-Filter CLS使用
2012:04:28 02:18:57 SS:239sec f:3.5 ISO:1600 Higlasi-1Aにて追尾
こちらは光害除去フィルター「Astronomik EOS Clip-Filter CLS」を付けたKiss X4でほぼ同じ方向を撮ったもの。撮影の時間差約30分ですが、それらしいものが写っていません。なのですっかり街明かりの影響かと思ってしまっていた訳です。
フィルターの効果については、本来なら同一のカメラでフィルターのon-off画像を撮れば良いのでしょうけれど、暗い中でそんな事をしようものならうっかり落としてしまったり、ミラーにべたっと指紋を付けてしまうのは確実なのでやる予定はありません。
という訳でカメラも違えばレンズも違うため単純に比較する訳にはいきませんが、ISOが同じな割には露出時間をほぼ倍にしても地上の街明かりが結構軽減されているのは分かるかと思います。(D700の方は白飛び軽減を目一杯掛けてあんな感じです)
このフィルターではワイドアングルなレンズはあまり推奨出来ないとの事らしいので正しい使い方とは違うかもしれませんが、天体写真初心者としてはここまで写ってくれればありがたいです。
星景:Canon EOS Kiss X4 TOKINA AT-X 107 DX Fisheye
Astronomik EOS Clip-Filter CLS使用
2012:04:29 02:52:55 SS:675sec f:3.5 ISO:1600 Higlasi-1Aにて追尾
上の写真では左側が市街地方向で右側は街灯等のない山側です。ホワイトバランスオートで撮ったものをLR3で好みの色調に調整する手順は何となく分かってきましたが、光害成分が除去された結果の低空のこの色被りは我慢するしか無さそうです。そもそも地元で1,2を争う空の条件の良い所で光害除去フィルターを使う意味があったのかは疑問ですが、光害除去機能よりも結果的に赤色の散光星雲が良く写る事を期待して使う事の方がメインとなりそうです。
星景:Nikon D700 TOKINA AT-X 16-28 F2.8 PRO FX
2012:04:29 00:09:09 SS:25sec f:3.5 ISO:4000
那須ロープウェイ遠征の次の日の八方ヶ原遠征時の写真でも大気光と思われる縞々な光が写っていました。色味的には褐色系でしょうか。天体写真、奥が深いです。
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